Chrysanth Ground
基本的にはツッコミメインで。
後期高齢者医療制度の問題点を明確に説明してくれませんか
イチャモン番組、やじうまプラスを見ていたら、後期高齢者医療制度の話題だった。年金からの保険料天引きに庶民は怒っているという映像を散々流して、スタジオに戻り、ハンディネットワークインターナショナルという会社の春山満という人が電話でコメントを求められたが、この人は後期高齢者医療制度の肯定派。スタジオの意図とは全く逆の方向に進んでしまい、司会者も無言・・・。面白いシーンでした。大谷氏も春山さんに追従しだして、局の意図とは間逆になってしまった。あれは放送事故ですよ。

さて、後期高齢者医療制度に関するマスコミの報道を見ていると、これまたなぜ批判されているか全然分からないんですよ。

今、ホットな話題が、年金から保険料が天引きされる、これは高齢者イジメだ、という論調。小沢一郎も似たようなことを言っていましたが、この理屈が僕には全然分からない。高齢者としては、自分で金融機関に払い込みに行くよりも年金から勝手に引かれた方が便利なわけで、保険料を払い込むこと自体は変わらないんだから天引きの方が良いのではないんですか?それとも保険料を払わないつもり?払わない自由もあるということ?もしそうだったら、年金を義務化してきちんと徴収すべきだ、というマスコミの論調と矛盾しますが。大体、天引き天引きと騒いでいるが、我々サラリーマンは毎月給料から税金やら厚生年金やら健康保険料やら諸々を天引きされているわけで、これを全額支給するから、各個人で勝手に払いに行ってくれ、とか言われると、ものすごい面倒なんです。

天引き批判への根拠として、年金の不祥事があるのに年金から天引きするのはおかしいという論調もある。でもそれとこれとは全く別問題ですよね?社会保険庁システムの局所的な不具合が、保険料を年金から天引きするという制度設計を批判する根拠にはならないと思うのですが。例えば、自分が属している会社がなんらかの不祥事を起こしたとして、給料から社会保険料を天引きするのはおかしいじゃないか!と言っているようなもの。全然関係ない。

それと、保険証が届かないなど、後期高齢者医療制度への移行準備が不足していたから後期高齢者医療制度は廃止せよ、という論調もある。だけどこれもおかしい。準備不足だからと言って制度批判の根拠にはならない。この理屈だと、準備周到だったら制度批判できなくなりませんか?保険証がきちんと届けば良い制度で、届かなければ悪い制度だと言いたいのか?これも局所的な話で制度設計とは関係ないです。

僕が聞きたいのは、この制度に対する正攻法の批判です。それをきちんと説明してくれない限りこの制度が良いとか悪いとか言えません。年金の天引きなんて全然批判の根拠にならない。

フジの NEWS JAPAN を見ていたら、基本的には低所得者は保険料負担が少なくなり、高所得者は保険料負担が多くなる、しかし地域によっては減免措置がなくなるので保険料が上がる人もいる、と説明されていた。いつも説明されるのは、全国平均の保険料の額が6000円くらいだという話。そうではなくて、低所得者は平均でいくら上がる(下がる)のか、高所得者は平均でいくら上がる(下がる)のかという情報が欲しいのだが、これは全然報道されない。意図的に隠してるんじゃないのか、と思わずにはいられない。

それと、NEWS JAPAN で保険料が上がった、というおばあさんが出ていて、この人は上がった額が月当たり180円だった。この人だけが180円だったのか、万単位で上がったという人がいるのか、よく分からないが月180円くらいで上がった!生活が苦しい!とか、そんなわけないでしょ、と思ってしまう。

「後期高齢者医療制度」でブログ検索すると、批判しているブログは沢山あるが、一番最後に「政権交代だ!」とか「自民党を下野させろ」みたいなコメントが出てくる。いや、書くのは勝手だけど、結局政権攻撃したいから無理矢理批判してるんでしょ、と思ってしまう。

誰か無知な僕に、この制度の問題点を明確に説明してくれませんか?
コメント
この記事へのコメント
この制度について
 はじめまして。genshokuさんのブログを経由してこちらに参りました。
 この制度のコンセプトは「医療費の多くは高齢者が使っているのだから,高齢者にも相応の負担をしていただく。その結果受けられる医療が制限されるとしても仕方がない」ということです。そう考える立場からすればこの制度自体に問題はないのだと思います。
 私個人としては,社会保障というものに過度に自助努力を持ち込むのは「助け合い」という本来の趣旨に反していると考えますし,何よりも,いずれ自分自身が高齢者となったときに必要な医療を受けられない事態を望みません。
 保険証が届かないとか,天引きがどうとかいうのは制度の運用の問題ですから改善する余地もあるんでしょうけど,仰るとおり本質ではありません。この制度そのもののあり方に関してはは正しいとか間違っているとかではなく,大げさに言えば国家観によって決まるのだと思います。
 ですから問題点は何か,と聞かれたら,そのような制度の本質を国民の多くが理解しているとは思えず,それをメディアも指摘しないことではないかと思います。
 長々とコメント申し訳ありませんでした。私自身もブログでこの制度に繰り返し反対していますが,問題点を明確に示していなかったと言われて気がつきました。ご指摘を感謝します。
2008/04/17 (木) 10:58:46 | URL | Dr.Pooh #-[ 編集]
コメントありがとうございます。

全世代が負担していた医療費を高齢者からも負担してもらうようにしたということでしょうか?
その結果、医療が制限されるというのは何故なんでしょう?
もうちょっと自分でも調べてみようとは思いますが・・・。

マスコミ報道に関しては、この法案が成立したときにほぼスルーした経緯を考えれば
今回も、運用面の不具合にターゲットを絞って問題スリカエを行い、
意図的に制度への批判を避けるよう仕向けているのかもしれませんね。

だけど、残念ながら運用が悪い=制度が悪い、と勘違いしている人が多いようなので
マスコミの目論見が外れたか、私の仮説が外れているか・・・。
2008/04/17 (木) 18:31:10 | URL | shintaness #-[ 編集]
ここを参考に
初めておじゃまします。
まずこの記事を読んでくださいまし。

http://yamagata-np.jp/news/200804/06/kj_2008040600077.php

この高齢者担当医制が一番の問題だと思います。
必要な医療を提供したいと思っても持ち出しになるようなことでは医療機関もやっていけません。必然と医療の質は落ちることになります。また、A医院で後期高齢者診療料を算定されている患者さんが他の医療機関Bを受診した場合、Bでの保険請求ができないため嫌がられます。算定されていると知らずに診察したら目も当てられません。この対象の診療科も限定されているようですがその辺のことも周知不足、複雑すぎて医師でさえよくわからないと言っています。本当に現場を知らないお役人が決めた「絵に描いた餅」なのできっと制度は崩壊すると信じています。当方の県の医師会でも担当医制導入見送りの声が起こっています。
2008/04/17 (木) 20:14:27 | URL | きんちゃん #iLhlKqZk[ 編集]
医療の制限
 なぜ医療の制限に繋がるのかという説明が不充分で申し訳ありません。私も理解不足のところがあるかも知れませんが…。
 上できんちゃんさんから指摘があったように,医療機関へのアクセス制限を狙っているのではないかということが指摘されています。
 そもそも,医療を受ける機会の多い高齢者の公的医療保険だけが別枠ということは,いずれ加入者が負担する保険料で給付する医療費をまかなえなくなることを意味します。そうなれば加入している高齢者の負担をさらに増やすか,保険者(広域連合)から医療機関に給付する医療費を減らすしかありません。
 保険料が上がって加入者が支払えなくなれば保険証は取り上げられ,全額負担になりますから,医療を受けられなくなる方も出てくるでしょう。
 一方,医療機関は診療に対する保険収入が得られないのであれば,診療そのものができません。結果として医療が制限されます。医療機関の経営に余裕があればまだしも,現状でぎりぎりのところが多いですから,倒産しないためには仕方がないのです(救済策として自治体から公費を注入するにしても限度がありますし,下手をすれば自治体ごと破産です)。
 他にもいろいろあるのですが,どちらにしてもこんな制度はいずれ破綻すると思います。ただ,それまでの間に高齢者がどれほどの地獄を見るのかと考えると恐ろしい限りです。
2008/04/18 (金) 00:07:34 | URL | Dr.Pooh #-[ 編集]
マスメディアでは一番大切なところは報道されません。
 TVの番組・報道へのツッコミ、その通りだと思いますよ。
 あえて大騒ぎをしているという感が強いです。それにも意図があると私は思っています。
 なぜこんな番組を作るのか、こんな報道をするのか、それを考えることが必要なのではないでしょうか。
 拙ブログでは、そうした問題意識で発信を続けています。
 TBを2本ほどさせていただきます。
2008/04/18 (金) 04:04:48 | URL | harayosi-2 #vEwOOp76[ 編集]
1−3級の障害者などが65−74歳で後期高齢者に含まれることになっています。御存知でしょうか? この範囲の障害者も担当医を決め、定額制となるのでしょうか? またこの類の障害者が新制度に移行するのは強制か任意か? このあたりがさっぱり明確にならないところが問題だと、障害当事者としては思います。
しかし障害者の問題はどうしても二の次にされます。その意味で天引きとか何でもいいから騒いでくれて、その間に障害者に関する問題点も報道されればいいと思ってしまいます。
2008/04/18 (金) 14:48:25 | URL | jsds001 #wm5n2XIM[ 編集]
はいっ。
後期高齢者医療制度のなにが問題かというと。

75歳以上を別立ての健康保険にしたことで「75歳以上」を攻撃の対象として明確化してしまったことが問題です。

元々健康保険制度というのは保険者間で制度の公平不公平を互いに攻撃しあっていた部分があります。
例えば国保中央会の一本化推進は、健保組合や政管健保と比べた場合の国保の財政の弱さがその根拠であり財政的に有利な健保組合や、政管健保を攻撃するものです。同様に健保連も老人保健制度への拠出金を不公平だとして攻撃していました。

さて、今回老人保健制度が独立した後期高齢者医療制度になったわけですが、このことにより健保連の老健拠出金不要論は被保険者に該当しないものに対してなぜ拠出金を負担しなくてはならないのかという新しい武器を手にいれたことになります。もし、この攻撃を国または厚生労働省が抑え切れなかった場合に、健保組合の負担が国庫負担に置き換わることになります。国庫負担すなわち国民負担です。
これはなにも拠出金に限らずあらゆる面での保険者間の対立にこの75歳以上を擁する後期高齢者医療制度は巻き込まれていきます。
高齢者だから医療費がかかるから高齢者は高齢者で医療費を負担しろよ、という理論は、貧乏人は貧乏人だけで医療費負担してろよという理論と同様、そもそも社会保障の考え方を根本から壊してしまうものです。
だから後期高齢者医療制度は駄目だということですね。

んー。かなり急いで書いたので説明はしょってる部分も多いですが。
ご理解いただけたでしょうか。
2008/04/21 (月) 23:29:15 | URL | 七 #-[ 編集]
制度の趣旨は理解できる。
後期高齢者医療制度についてマスコミは批判報道に明け暮れているが、事の本質を勉強していただきたい。
制度改革をしなければ、早晩・・・国民健康保険制度は破綻してしまうでしょう。支え手である現役世代は減少し、医療費の増大する高齢人口はその比率を急速に伸ばします。
公費を50%投入し、現役世代の負担を40%、後期高齢者で10%は妥当と考えます。
あえて問題があるとすると、均等割りの保険料の算定が世帯主と高齢者の合算所得のため、高齢者が低所得であっても減免措置を受けられないケースが多いということです。
また、最高70%の減免率を90%・100%の算定があっても良いと個人的には考えています。
2008/05/23 (金) 00:12:14 | URL | 市民 #-[ 編集]
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 いい記事である。まずはご覧いただきたい。 後期高齢者医療制度の問題点を明確に説明してくれませんか(Chrysanth Ground)  こういう意見...
2008/04/17(木) 01:14:57 | 公務員叩きに物申す!−現職公務員の妄言
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